経理&給与計算外注(アウトソース)という選択 ~意外な利点に注目が…~

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経理&給与計算外注(アウトソース)という選択 ~意外な利点に注目が…~


組織の士気を下げないための情報管理をしよう

これまで、何度か経理を外注する、つまり記帳代行業者を利用することを紹介してきましたが、ここでは、利便性、経済性、社内にないスキルのアウトソーシング以外の利点に着目して紹介します。

ポイント
1. 社員は他の社員の給与を気にしている
2. 社員は社長の無駄遣いに厳しい
3. 情報の社内漏洩が心配なら、経理及び給与計算のアウトソーシン グを活用する

1. 給与計算のアウトソーシングもある

経理の記帳代行をアウトソーシングする方法はこれまでにも紹介してきました。もう一つ、関連するアウトソーシングとして、給与計算もあります。
給与計算は、社員を雇うと必要になる作業です。
社長や家族が経理、給与計算を行うことができない場合、アウトソーシングするか、社員に任せるかどちらかの判断を行わなければなりません。

意外に多い経営者の悩みが、
・経理情報(交際費の領収書など、従業員に情報が漏れる)
・給与情報(社長の給与をはじめ、社員の給与情報が漏れる)
という社内漏洩です。

 下手をすると経営者への非難、批判につながったり、従業員間での給与条件の違いが摩擦を招いたりします。

2.アウトソーシングによるメリット

外部に業務をアウトソーシングすると、前述のようなトラブルを避けることができるというメリットがあります。アウトソーシングによって社員に情報が漏れることを防ぐのは、組織運営上、非常に重要です。

経営者が忘れてはいけないのは、社員は隣の社員の給与を気にしていることです。
また、上司の給与についても気にしています。

例えば、前から勤務しているスキルのある社員より、高い給与で新しい社員を採用することもあります。
中途採用の場合、前職の給与水準で給与額を決めることがあるため、場合によってはスキルの劣った人のほうが高い給与額になってしまうこともあるわけです。また、社員は社長の無駄遣いに厳しいものです。声に出して、本人に直接非難したりはしませんが、悪口として会社を駆けめぐります。

取引先の接待で女性がいるお店に行ったりしたことが、社員に誤解を与えることもあります。このようなことで、組織の士気が下がるぐらいなら、アウトソーシングをうまく活用したほうが得策ではないでしょうか。

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